結論から言うと、2026年10月から、九州の多くの地域で楽天モバイルのパートナー回線(auローミング)がなくなります。ローミングがなくなるのは楽天回線でカバーできていると判断された場所なので、おおむね問題なく使えそうです。ただ、実際のつながり方は場所によって違うため、よく使う場所では10月以降に実際に使って確かめておくと安心です。
「自分の地域でローミングがなくなるのか」が気になる方に向けて、KDDIが公開している「2026年9月末時点」と「2026年10月以降」のローミング提供エリアを筆者が比べ、ローミングがなくなる主な地域を県別にまとめました。対象は福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県です。
本記事は2026年9月30日時点の公開情報と、筆者による集計に基づいています。(2026年10月2日:楽天公式エリアマップのデータ時点と、KDDIの公表内容の記載を修正)(2026年10月7日:楽天公式エリアマップの更新(9月28日時点のデータ)を反映)(2026年10月13日:楽天公式エリアマップの更新(9月30日時点のデータ)と、パートナー回線を色分けする新しい凡例を反映)地域の一覧は目安です。ご自身の地域は、記事の後半で紹介する公式のエリアマップで必ずご確認ください。ほかの地域は北海道・東北・北関東・首都圏・北陸・甲信越・東海・近畿・中国地方・四国・沖縄・奄美の記事にまとめています。
ローミングがなくなっても、おおむね問題なさそうな理由
10月からの変更について、楽天モバイルとKDDIはそれぞれ次のように案内しています。
| 発表 | 内容 |
|---|---|
| 楽天モバイル(2026年9月5日) | 楽天モバイルがカバーに時間を要するエリアは、10月以降もローミングを継続する。十分にカバーできているエリアはローミングを縮小する |
| KDDI(2026年9月30日更新) | 楽天モバイルが自ら基地局を構築することを前提に、補完的な措置として一定期間auネットワークのローミングを提供する。ローミング提供エリアは順次縮小していく |
楽天モバイルの案内のとおりなら、ローミングがなくなるのは楽天モバイルが楽天回線で十分カバーできているエリアです。そうした場所では、ローミングがなくなっても楽天回線に切り替わって使える見込みです。反対に、楽天回線がまだ届いていない山間部や離島などは、10月以降もローミングが続きます。
なお、この記事の「おおむね問題なさそう」という見立ては、楽天モバイルのこの案内にもとづくものです。楽天の公式エリアマップとKDDIのローミング提供エリアを照らし合わせた結果ではありません。楽天のエリアマップは2026年10月13日に更新されましたが、データは9月30日時点で、10月1日からのローミング縮小の前日のものです。地図は目安として、よく使う場所は実際に使って確かめてください。
- 楽天モバイルのお知らせ: 【重要】ローミングエリアに関してのお知らせ
- KDDIの公開情報: 楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供について
ローミングがなくなる主な地域(県別)
9月末時点にはローミングがあって、10月以降になくなる範囲がある主な市区町村です。いずれも、市区町村の全域でなくなるとは限らず、一部の地区だけの場合もあります。なくなる範囲が広かった順に並べています。
福岡県
- 福岡市:博多区、西区、東区、南区、城南区、中央区
- 北九州市:門司区、小倉南区、八幡西区、小倉北区、若松区、戸畑区、八幡東区
- 福岡都市圏:糸島市、筑紫野市、宗像市、太宰府市、篠栗町、宇美町、大野城市、須恵町、岡垣町
- 筑後:久留米市、大牟田市、みやま市、大木町、大刀洗町、柳川市
- 筑豊:嘉麻市、飯塚市、宮若市、添田町、川崎町、鞍手町、大任町、香春町、中間市
- 京築:上毛町、行橋市
福岡市と北九州市は、9月末時点にあったローミングの範囲のうち4割以上がなくなる計算です。北九州市戸畑区や大木町は、ほぼすべてがなくなっています。
例:福岡市〜久留米市〜熊本市周辺
実際の表示で見比べると、今回の変更の中身が分かりやすくなります。KDDIのローミング提供エリアでは、オレンジ色がローミングの範囲です。9月末時点に比べて10月以降は、久留米市の周辺や福岡市の南側、熊本市の北側などで範囲が減っています。
出典:KDDI「楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア」(2026年9月30日時点の表示)。地図 © MapTiler © OpenStreetMap contributors
次に、福岡市〜佐賀市・久留米市の周辺を楽天モバイル公式のエリアマップで見たものです(熊本市は範囲外です)。楽天のエリアマップは2026年10月13日に更新され、凡例が「5G ミリ波・5G Sub6・4G LTE」の3種類から、「4G LTE(一部パートナー回線)」と「パートナー回線」を加えた5種類に変わりました。これまでは4G LTEのエリアに楽天回線とパートナー(au)回線がまとめて塗られていましたが、パートナー回線を使う場所が色で分かるようになっています。
ただし、ふつうの表示(左)では5Gの色が上に重なるため、パートナー回線の場所は見えにくくなります。「4G LTEのみ表示」にチェックを入れる(右)と5Gの色が消え、次の3色に分かれて表示されます。
| 色(4G LTEのみ表示) | 凡例 | 楽天モバイルの説明 |
|---|---|---|
| ピンク | 4G LTE | 楽天モバイル自社回線にてご利用可能なエリア |
| 濃い紫 | 4G LTE(一部パートナー回線) | 楽天モバイル自社回線+パートナー(au)回線にてご利用可能なエリア |
| いちばん薄いピンク | パートナー回線 | パートナー(au)回線にてご利用可能なエリア |
説明は楽天モバイルのエリアマップの凡例(「高速データ無制限エリア」の?マーク)から引用。5G ミリ波・5G Sub6は、どちらも「楽天モバイル自社回線に接続する」エリアと説明されています。
出典:楽天モバイル「通信・エリア」エリアマップ(2026年10月13日更新。エリアのデータは2026年9月30日時点)。地図データ © Google
「4G LTEのみ表示」で見ると、佐賀平野と筑後平野の大部分はピンクの4G LTE(楽天回線)です。ただ、平野の中にも濃い紫の「4G LTE(一部パートナー回線)」があちこちに残っています。糸島市、福岡市の南部〜大野城市、神埼市の北側、小城市〜江北町、久留米市の周り、柳川市〜みやま市などです。さらに、福岡県と佐賀県の境の脊振山地には、いちばん薄いピンクの「パートナー回線」(au回線だけのエリア)が広く残っています。この山地の部分は、ふつうの表示でもはっきり見えます。首都圏や大阪平野と比べると、まだパートナー回線に頼っている場所が多い地域です。気になる場所がピンクなら楽天回線だけで使えるエリア、濃い紫なら楽天回線とパートナー(au)回線を合わせて使えるエリア、と見分けられます。
なお、地図のデータは2026年9月30日時点で、10月1日のローミング縮小の前日です。10月以降の状態がそのまま反映されているとは限りません。楽天モバイルは「パートナー回線エリアも準備が出来次第自社回線に切り替えてまいります」としています。
ローミングがなくなる場所が楽天回線で使えるかどうかは、楽天モバイルの案内(十分カバーできているエリアからローミングを縮小する)が根拠になります。地図の色だけで判断せず、気になる場所は実際に使って確かめるのが確実です。
佐賀県
白石町、伊万里市、鹿島市、有田町、多久市、太良町、嬉野市、鳥栖市、神埼市、吉野ヶ里町、江北町
白石町は、9月末時点にあったローミングの範囲がほぼすべてなくなっています。
長崎県
長崎市、佐世保市、壱岐市、諫早市、松浦市、雲仙市、平戸市、島原市、南島原市、佐々町、時津町
熊本県
- 熊本市:南区、西区、北区、東区、中央区
- 県北:山鹿市、南関町、荒尾市、菊陽町
- 県央・天草:宇城市、上天草市、益城町
- 阿蘇:南阿蘇村
- 球磨:あさぎり町、錦町、相良村、人吉市、多良木町
あさぎり町は、9月末時点にあったローミングの範囲の9割以上がなくなっています。同じ球磨地方でも、五木村や球磨村では10月以降もローミングが続きます。
大分県
大分市、杵築市、日出町、津久見市
宮崎県
延岡市、宮崎市、西都市、国富町、川南町、新富町、綾町
鹿児島県
南九州市、鹿児島市、薩摩川内市、鹿屋市、指宿市、さつま町、阿久根市、大崎町、長島町、枕崎市、東串良町
薩摩半島の南部(南九州市・指宿市・枕崎市)で広くなくなっていて、東串良町はほぼすべてがなくなっています。
周辺(集計範囲に入った地域のみ)
山口県(山陽小野田市・柳井市・田布施町・光市・平生町など)でもローミングがなくなる範囲がありました。
10月以降もローミングが続く地域
反対に、10月以降もローミングの範囲がほとんど残る地域もあります。
- 宮崎県:高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町、諸塚村、椎葉村、美郷町、西米良村、日向市、都農町、串間市
- 熊本県:五木村、球磨村、山都町、阿蘇市、小国町、南小国町、産山村、菊池市、水俣市、苓北町
- 大分県:豊後大野市、竹田市、佐伯市、日田市、中津市、豊後高田市
- 長崎県:対馬市、五島市、新上五島町、大村市
- 鹿児島県:霧島市、姶良市、曽於市、南大隅町、錦江町
- 福岡県・佐賀県:八女市、うきは市、みやこ町、小城市
九州山地の山あいや、離島が中心です。楽天モバイルの案内にある「カバーに時間を要するエリアは10月以降もローミングを継続する」という方針どおりの結果です。
10月1日以降の実際の声(X)
ローミングの縮小が始まった10月1日、九州からは次のような投稿がありました。
今天神のビルの地下にいるけど、楽天回線がauローミング拾ってるっぽい。
— 福岡の🅢🅗🅘🅖🅔🎯🅖🅔。(@shige_lab) 2026年10月1日
福岡市の中心部・天神のビルの地下では、10月1日の昼の時点でまだauローミングにつながっているようだという声です。ローミングの提供エリアは今後も順次縮小していくとされていて、地下や建物の奥では、地図の上での変化と実際のつながり方が一致しないこともあります。
その後、10月5日には、同じ福岡市の地下鉄空港線で、アンテナは立っているのに通信速度がまったく出なかったという声もありました。
楽天モバイルのKDDIローミングが終わってから初めて地下鉄乗ったけど相変わらず電波は立ってるけど回線速度が全然出ない
— とみー(@4249_tomi) 2026年10月5日
ツイートもWebも全然読み込まない
あまりに酷いからサブのdocomo回線に繋ぎ変えたよね
福岡でも屈指の利用者がいる空港線でここまでとは。
勤務先の周辺と熊本の実家が、どちらもローミングがなくなるエリアに入っていたという方からは、かえって良くなった気がするという声もありました。
10月になったらauローミングが終わって楽天モバイルの電波がよわよわになるかなーと思ってた。
— Futoshi Hiraki(@fhiraki) 2026年10月2日
実際にauが9月末に発表したローミング終了エリアマップに、勤務先周辺も、熊本の実家ももろに該当してたから。
で、今日なんだけど、なんかパケ詰まりが感じられず、前より良くなってないか?🤔
同じ九州でも、場所によって感じ方はさまざまです。縮小が始まったばかりで、建物の中か外か、時間帯によっても変わります。ご自身のよく使う場所で、実際に使って確かめてみるのが確実です。ほかの地域の声は首都圏の地域一覧でも紹介しています。
※投稿は各投稿者のX(旧Twitter)での公開投稿を、原文のまま引用しています(投稿日は日本時間)。
自分の場所の確かめ方
▲ 運営者による解説動画。KDDIのローミング提供エリアと楽天の公式エリアマップを使って、自分の家がどうなるかを確かめる手順を紹介しています(運営者制作・YouTube)。
おおむね問題はなさそうですが、エリアマップはあくまで目安です。毎日使う場所は、次の2つを見比べたうえで、実際に使ってみて確かめるのが確実です。
- ローミングがなくなるか:KDDIの楽天モバイル向けローミングサービス提供エリアで、表示を「2026年9月末時点」と「2026年10月以降」に切り替え、自宅・職場・通勤経路の色が消えるかを見る
- 楽天のエリアに入っているか:楽天モバイル公式のエリアマップで、同じ場所が色付きのエリアに入っているかを見る。濃いめのピンクの5Gは楽天回線のエリアです。「4G LTEのみ表示」にチェックを入れると、ピンクの4G LTE(楽天回線)、濃い紫の4G LTE(一部パートナー回線)、いちばん薄いピンクのパートナー回線に分かれて表示されます
楽天モバイル公式のエリアマップは「2026年10月13日更新(2026年9月30日時点のデータ)」です。データの時点は10月1日のローミング縮小の前日のため、10月以降にローミングがなくなった場所が地図に反映されているとは限りません。楽天は「サービスエリア内であっても5G通信のご利用ではなく、4G LTE通信となる場合あり」「高速データ無制限エリアであっても、地下、屋内、大きな商業ビルの屋内等の場所、電波の状況等によって通信速度が変化する場合あり」とも注記しています。地図は目安として、毎日使う場所は実際に電波を確かめてください。
1でローミングがなくなる場所は、楽天モバイルの案内どおりなら10月以降も楽天回線で使える見込みです。ただ、地図だけでは見分けきれない部分もあるため、10月に入ったら、自宅や職場で実際に電話やデータ通信を試してみてください。
室内や地下で電波が弱くなったら
楽天回線で使える場所でも、建物の奥や地下、鉄筋の建物の中などでは、これまでパートナー回線でつながっていた場所で電波の入り方が変わることがあります。10月以降に自宅の室内で電波が弱くなった場合は、楽天モバイルの小型基地局「楽天Casa」を使う方法があります。仕組みと申し込み条件は楽天Casa(カーサ)とは?自宅の電波を改善するフェムトセルの仕組みと注意点で、つながらないときの設定の見直し方は楽天モバイルがつながらない・圏外になる原因と解決法で解説しています。
これから楽天モバイルを検討する方へ
これから乗り換えを考えている方は、楽天の公式エリアマップで、自宅・職場・よく行く場所が色付きのエリアに入っているかがひとつの目安になります。あわせて「4G LTEのみ表示」にして、濃い紫の「4G LTE(一部パートナー回線)」やいちばん薄いピンクの「パートナー回線」になっていないかも見ておくと安心です。ただ、室内や地下のつながり方は地図だけでは分からないことがあります。
実際の生活圏での電波が気になる場合は、今のスマホに楽天モバイルを2回線目(デュアルSIM)として追加し、試してから本格的に乗り換える方法もあります。やり方は楽天モバイル デュアルSIM設定・メインSIMとの使い分け活用法にまとめています。
楽天モバイルの料金は、データ利用量に応じて〜3GB 1,078円/〜20GB 2,178円/20GB超は無制限で3,278円(いずれも税込)です。エリアを確認したうえで申し込むなら、社員紹介リンク経由でMNP(乗り換え)なら14,000ポイント、新規申込みなら13,000ポイントを受け取れます(期間限定ポイント・紹介リンクからログインした月の4ヶ月後から3ヶ月に分けて進呈)。2026年3月2日以降の申込みでは、Rakuten Linkアプリで10秒以上の通話が条件です。
参考:ローミングがなくなる範囲の広さ(筆者集計)
地域ごとの広さの目安です。ローミングがなくなる範囲は、九州7県で9月末時点の約2割でした。九州はもともとローミングの範囲が広く、山間部や離島で多く残るため、首都圏(約4割)や近畿(約3割)より割合は小さくなっています。
| 県 | 9月末時点のローミング範囲 | 10月以降 | なくなる範囲 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 鹿児島県 | 約4,170km² | 約3,120km² | 約1,050km² | 約25% |
| 熊本県 | 約3,900km² | 約3,130km² | 約770km² | 約20% |
| 福岡県 | 約2,520km² | 約1,780km² | 約750km² | 約30% |
| 長崎県 | 約2,420km² | 約1,730km² | 約690km² | 約28% |
| 宮崎県 | 約3,050km² | 約2,500km² | 約550km² | 約18% |
| 佐賀県 | 約1,520km² | 約1,070km² | 約460km² | 約30% |
| 大分県 | 約3,690km² | 約3,250km² | 約440km² | 約12% |
| 合計 | 約21,270km² | 約16,590km² | 約4,700km² | 約22% |
※各県の数字は10km²単位に丸めているため、足し合わせても合計とは一致しません。10月以降に新しくローミング範囲に加わった場所はごくわずかでした。
集計の方法
- KDDIが公開している楽天モバイル向けローミング提供エリアの「2026年9月末時点」と「2026年10月以降」の表示を、九州本土と対馬・壱岐・五島・甑島などを囲む範囲で約30m単位で比べました。屋久島・種子島・奄美群島・沖縄県は集計範囲に入っていません(奄美群島と沖縄県は沖縄・奄美の記事で扱っています)
- 市区町村への割り当ては約4km四方の区画ごとに行っているため、境界付近では隣の自治体に数えられることがあります。地域の一覧は傾向をつかむための目安です
- ローミング提供エリアは今後も順次縮小していくとされています。実際の状況は公式のエリアマップでご確認ください
まとめ
- 2026年10月から、九州の多くの地域で楽天モバイルのauローミング(パートナー回線)がなくなる
- ローミングがなくなるのは楽天回線でカバーできていると判断された場所なので、おおむね問題なく使えそう。ただ、実際のつながり方は場所によって違う
- 福岡市・北九州市とその周辺、筑後・筑豊、熊本市、長崎市・佐世保市、鹿児島市や薩摩半島などで広くなくなる
- 宮崎県北部や熊本県の球磨・阿蘇、大分県南部、対馬・五島などでは10月以降もローミングが続く
- 毎日使う場所は、KDDIのローミング提供エリアと楽天の公式エリアマップを見比べたうえで、10月以降に実際に使って確かめておくと安心